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エッセイ

これだけはハワイよりも日本の勝ち!

ハワイ旅行から帰国して、早くも2週間以上がすぎてしまった。

シオンはことあるごとに「あ~あ、ハワイ楽しかったなぁ」とつぶやき、必ず「パパ、来年もハワイ行こうね」と付け加える。

そのシオンが先週末、子供園で38度を越える熱を出し、園から迎えに来て欲しいという電話が入った。その日はたまたま自宅作業日だったので、すぐに迎えに行き、午後の診察開始を待って、かかりつけの小児科に連れて行った。

診察の際、インフルエンザの可能性を探るためだと思うが、女の先生から「この前のお休み(勤労感謝の日をはさんだ3連休のこと)どこか行きました?」と尋ねられた。

するとシオンが間髪を入れずに「ハワイ!」。

連休の1週間前には帰国していたのだが、どこか行ったかと聞かれてハワイと即答するほど、シオンの思いは未だにハワイに占領されているようだ。

もっともそれは私も同じで、いますぐにでもワイキキのビーチに舞い戻りたい気分だ。

いやぁ、ハワイはよかった。いままでのハワイ旅行もよかったが、今回のは格別によかった(この辺りのことはこちらの記事を参照されたし)。

「ハワイ、ハワイと、お前はそれでも日本人か!」とおしかりを受けそうだが、何も日本が駄目だとか、嫌いだとか言っているわけではない。普段は当たり前すぎて特に意識はしていないが、私だって日本は大好きだ。

実際、今回の大満足、大充実のハワイ旅行においても、「やっぱり日本はいい!」と痛烈に実感したことがある。

それは何か……。

この二十年ほど私が毎日必ず使っているあるもの、体調次第では日に何度も使うあるものが、ハワイでは見当たらなかったのである。

日本人全員にとってとまでは言えないが、少なくとも私にとっては生活必需品となっているあるもの……。

しかも、単なる必需品に留まらず、使う度にえも言われぬ快楽を与えてくれるあるもの……。

それほど私の生活に欠かせないものでありながら、ハワイ滞在中、一度も使うどころか、目にすることすらなかったあるもの……。

それはウォシュレットだ。

(注:ウォシュレットはTOTOの商品名なので、本当は温水洗浄便座とでも書いた方がいいのだろうが、ほとんど普通名詞化していると思われるので、温水洗浄便座一般を指す言葉として「ウォシュレット」を使うことにする)

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はっきりした数字はわからないが、日本における普及率はかなり高いのではないかと思われ、最近ではオフィスビルのトイレや公衆トイレでも、ウォシュレット付きのものが珍しくない。特に新しく建てられた建物の場合は、ほとんどがウォシュレット付きではないだろうか。

私の人生を振り返ってみると、記憶に残る一番最初の家は和式トイレで、バキュームカーのお世話になるタイプだった(男性用の便器も別に備えてあった)。

小学校のトイレも最初は同じタイプだったが、校舎が建て代わり水洗トイレになった。ただし、こちらも和式である。

小学校の校舎が建て代わったのと同じ時期、家族で阿蘇、霧島方面に旅行に行った。そのとき泊まった旅館に、近未来型の白く輝く椅子が備えてあると思ったのが、私と洋式トイレとの初めての出会いである。よく見ると便器の脇に図解入りで使用方法が書かれてあった。きっと、間違った使い方をする人が後を絶たなかったのだろう。

自宅のトイレも引っ越しの度に徐々に進化していき、大学時代、ついにわが家のトイレも洋式となった。ただし、この頃はまだウォシュレットはついていない。

「おしりだって洗ってほしい」という実に印象的なCMとともにウォシュレットの認知度が高まり始めたのは、私が社会人になってからだ。

初めてウォシュレット付きのトイレに入った時は、興味はあるものの、何だか少しおっかない気がして何もせずに出てきたのを覚えている(もちろん紙は使った)。

そんな時代を経て、気がつくとウォシュレットは、私の生活になくてはならない大事なパートナーとなった。元々お腹が弱く(20代半ばには大腸の病気で7週間入院していた)、普通の人よりもトイレの使用回数が多い私にとっては、本当にありがたい存在だ。

そのウォシュレットがハワイにはなかった。

日本、特に東京近辺であれば、ビジネスホテルにも大概はついているが、カハラの結構高級なホテルにも、ワイキキのコンドミニアムにもなかった。

カハラモールのトイレにも、アラモアナショッピングセンターのトイレにもついていなかった。

空港にもなかったし、当然ビーチ脇のトイレも違った(もうお分かりだと思うが、行く先々で個室のお世話になっているのである)。

もちろん、ハワイのどこかにはあるだろう。そもそも、温水洗浄便座というのはアメリカで医療・福祉用に開発されたのが始まりだったそうだ(てっきり日本が発祥の地だと思っていた)。

それに、ない、ないといっても、トイレ自体がないわけではない。だから、この点をもってハワイの短所だなどと言うつもりはまったくない。

が、帰国して最初にウォッシュレットを使った時の、全身が震えるようなあの快感。

ううっ、日本人でよかった……。

ということで、来年ハワイに行くときには、携帯用おしり洗浄機をもっていくことにしよう。
TOTO 【いつでもどこでも】携帯ウォシュレット YEW350
シュピューラー常備用 おしり洗浄器

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