長寿の秘訣はカロリー制限か。サルで効果確認。人間にも可能性あり。

カロリー制限したサルの方が健康で長生き

好きなだけえさを食べたサルよりも、カロリーを70%に制限したサルの方が健康で長生きしたという記事が2017年1月17日、”Nature Communications”に掲載されました。

では、人間の場合はどうなでしょうか。人間とサルは極めて近い生物というイメージですが、まったく同じというわけではありません。今回の結果はあくまでもサルの話で人間は別という可能性もありそうですが、「いやいや、人間にも同じ事が当てはまりそうだぞ」という説もあるようです。

本日(2017年1月24日)の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)で紹介されていた情報を、自分の備忘録代わりとしてまとめておきましたので、興味のある方は是非参考にして下さい。


効果があるのはシニア層

番組にゲストとして招かれたのは、白澤抗加齢医学研究所所長の白澤卓二先生。

白澤先生のコメントの中で、まず最初に強調しておきたいのは「カロリー制限によって寿命が延びるのはあくまでもシニア層であり、実験でも若いサルの場合は逆に早死にすることもある」という点。育ち盛りの皆さんは、しっかり食べて下さいね。


鍵を握るのは「長寿遺伝子」

で、シニア層の場合、なぜカロリー制限をすると健康が増進し、長生きになるかというと、「長寿遺伝子」と呼ばれる遺伝子のスイッチがオンになり活性化するためではないか、というお話でした。

因みに「長寿遺伝子」とは、人のゲノムに含まれる2万3千個ほどの遺伝子のうち、寿命を制御している遺伝子の総称で、その数は50個から100個ほどとのこと。長生きな人だけが持っているのではなく、全ての人が持っているそうですが、普段はオフの状態で働いていません。

カロリー制限をすることによって、もともとは厳しい飢餓状態の下で何とか生き延びようとする中で獲得された長寿遺伝子が目覚め、体に好ましい影響を及ぼしていると考えられるそうです。


何に対する70%なのか

今回の実験で用いられたアカゲザルの平均寿命は26歳ですが、カロリー摂取量を70%に制限した雄ザルは最大で35才まで長生きしました。

人間でも同様の効果が表れたとすると、100歳を越えて生きられるという計算になります(もちろん異論もあるようです)。

「では、さっそく実践!」というときに気をつけなければならないのは、70%の意味。

サルの実験では「餌食べ放題のサル」と「カロリーを、食べ放題の状態で摂取する量の70%に制限したサル」が比較されたそうですが、「食べ放題の状態で摂取する量」は当然のことながら個人個人(個体ごとに)違うとのこと。

白澤先生の話では、カロリー制限をしたサルも、最初は24時間食べ放題の状態を1週間ほど続け、そこから「食べ放題状態にしておくと、このサルの場合は1日にこれだけ食べるんだな」というのを1頭ずつ計算して、その70%を摂取させるようにコントロールしたそうです。

したがって、厳密にやる場合は、自分の1日のカロリー摂取量を何らかの方法で測定し、そこから3割カットしていく必要がありそうです。摂取量を65%にすると逆に早死にするサルがいたとのことですので要注意ですね。

まあ、ざっくり言うと「無理のない程度に食べる量を減らし、それを続けること」が大事だとのこと。

また、シニア層にはタンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維が欠かせないことから、減らすのは炭水化物やデンプンとし、肉などのタンパク質はしっかりと摂りましょう(もちろん、食べ過ぎは駄目)。


長寿遺伝子を活性化させるお助け食材

食事量を適度に減らすと同時に、どうせ食べるのなら、長寿遺伝子を活性化するものを食べたり、飲んだりした方が効果的。

番組では以下の食材が推奨されていました。


  • リンゴの皮 皮だけ食べるわけではなく、皮も一緒に食べましょうということ。皮に含まれるプロシアニジンが長寿遺伝子を活性化。
  • 焼き魚の皮 ポイントはやはり皮。不飽和脂肪酸の一種DHAが含まれています。
  • 赤ワイン どうしてもお酒を飲みたいなら赤ワインにしましょうというニュアンスで紹介されていました。ここでも鍵を握るのはブドウの皮に含まれるレスベラトロール。ブドウの皮まで使っている赤ワインは有効ですが、皮を取り除いた白ワインは長寿遺伝子活性化という点では効果なしとのこと。
  • 落花生(渋皮つき) もうおわかりでしょう。渋皮を摂らないのがミソ。

もちろん、こればかりを食べていれば良いというわけではありません。その点はくれぐれも誤解なきよう。

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