ケンミンSHOWで紹介された夏みかんの丸漬け 本家本元はどっち?

2015年6月25日に放送された秘密のケンミンSHOWで、萩市の夏みかんの丸漬けが紹介されました。

題して、「萩市に住む山口県民は、夏みかんの丸漬けが大好き!?」。

夏みかんの丸漬けというのは、夏みかんの中身をくりぬき、原形を保った状態で外側の皮を砂糖漬けにし、その中に白羊羹をつめたスイーツのことです。

丸漬けという名称から、夏みかんを丸ごと使った漬物のようなものを想像していたのですが、まったく違っていました。

夏みかん

最初に皮にカンナをかけてから最後にグラニュー糖をまぶすまで、全工程が手作業のため1日80個しか作れないとのこと。

たったこれだけしか作らないので、おそらくは萩市民(萩市に住む山口県民というのは、つまり萩市民のことですからね)といえども一度も食べたことがないという人の方が多いのではないでしょうか。

本当にケンミンSHOWで取り上げるほど萩市民の間に浸透しているのでしょうか?

ちょっと疑いの気持ちを抱きながらネットを検索したところ、番組で紹介されていた光國本店以外にも夏みかんの丸漬けを扱っているお店がいくつかあることがわかりました。

1日80個しか作れないというのは、あくまでも光國本店の話ということで、萩市全体では1日にこの何倍も作られているようです。

ところで、「夏みかん 丸漬け」でGoogle検索をしたところ、検索結果1位に表示されたのは番組で紹介された光國本店ではなく、和菓子の通販サイト。

しかも、このサイトが扱っているのは長州屋光國というお店でした。

考案したのが光國本店で、こちらの長州屋光國はその支店?

気になって光國本店のサイトを改めて見てみると、そこにはこんな注意書きが。

「光國本店」と「長州屋光國製菓本舗」の違いについて

長州屋光國は当店三代目光國義太郎の弟が分家したものであり、 お味、お値段、製造販売方法がそれぞれ違っております。 お間違いございませんようにお願い致します。

引用元:光國本店のサイト
http://www.mitsukuni-honten.com/index.html

ということで、支店ではなく分家して作られた別のお店のようですが、なんだかこの書き方、ちょっととげとげしいものを感じてしまうのは私だけでしょうか。

うちが本家であり、うちの夏みかんの丸漬けこそが本物である。

光國本店としてはプライドをこめてそう主張したいのでしょうが、こんなことを書かなければならないほど長州屋光國に押されているということも言えるのではないでしょうか。

一方の長州屋光國のサイトはどうなっているかと覗いてみたところ、トップページにいきなりこんな表示が。

平成27年6月25日ケンミンショーで紹介頂き、
現在注文殺到の為受注が困難な状況でございます。
一時的にネット販売を勝手ながら中止させていただきます。
再開時は未定ですが分り次第HPにて通知させて頂きます。

引用元:長州屋光國のサイト(平成27年6月26日時点)
http://www.e-hagi.net/mitsukuni/index.htm

夏みかん2

な、なんということ!

光國本店が何となくうっとうしく感じており、しかもケンミンSHOWではまったく取り上げられなかった長州屋光國の丸漬け――「お味、お値段、製造販売方法がそれぞれ違って」いるはずの長州屋光國の丸漬け――に注文が殺到したようなのです。

また、長州屋光國のサイトでは、この夏みかんの丸漬けについて「文久三年創業の弊店が苦心研究して創案製造し代々伝わる『夏みかん丸漬』は(以下略)」と説明しており、暗に光國本店の丸漬けとは違うんだということも訴えています。

しかも、平成5年に萩市を訪れた天皇皇后両陛下が召し上がったのは、この長州屋光國の丸漬けであり、翌平成6年には宮内庁にも購入してもらったとのこと。

夏みかん3

こちらの丸漬けも手作りで相当手間ひまがかかっており、完成までに要する日数は5日間。そのため1日180個の限定販売とのことですが、1日に80個しか作れない光國本店に比べると数の上でも圧倒していますね。

このように見てみると、後発の長州屋光國の方が企業としての規模が大きく、その分地元における認知度も勝っているのではないでしょうか。天皇陛下のお茶菓子に選ばれたり、宮内庁が購入したりしたのもそのためでしょう。

取材を受けた光國本店にしてみると、番組のせいでライバル(?)の長州屋光國に注文が殺到しているという状況は、ちょっと腹立たしいかもしれませんね。

もちろん、光國本店の全国的な知名度も、地元におけるプレゼンスも今まで以上に向上したことでしょうから、両店ともおいしい丸漬けを作り続けてファンを増やしていってほしいと思います。

そのうち両方の夏みかんの丸漬けを取り寄せて、味の違いを楽しんで見たいと思いました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です