アンガーマネジメント試験で怒りに震える

2月25日、26日の2日間、日本アンガーマネジメント協会が主催する第97期アンガーマネジメントファシリテーター養成講座を受講した。

同協会は「怒りの連鎖を断ち切ろう」という理念の下、日本において、怒りと上手に付きあうための心理教育、アンガーマネジメントの普及に努めている。

今回私が受講したのは、そのアンガーマネジメントの最も基礎的な講座を担当するファシリテーターを養成するためのもの。

受講者は24名で、そのうち20名が女性だった。

講師は同協会代表理事の安藤俊介さんで、メリハリのきいたスピーディな進行は、受講していて大変に小気味よいものであった。

もちろん、養成講座なので、ただ座って代表の話を聞いているだけではない。

グループで意見交換したり、1枚のスライドを1分で、3枚のスライドを1分でといった具合に3人1組でプレゼン練習を繰り返したりと、相当に実践的な内容であった。

そして、講座当日になって初めて知ったのだが(事前に告知されていたのだが、書類をろくに読んでいなかったため)、認定されるためには最後の筆記試験にパスしなければならない。

制限時間は1時間。

論述式の問題が3問と穴埋め式の記述問題が20問程度。

講座のテキストはもちろん、スマホやタブレットを使って協会のホームページなど参照できるものは何でも参照していいという条件だ。

この条件を聞いたとき、はっきり言って楽勝だと思った。

が、試験が半ばにさしかかった頃には楽観ムードは跡形もなく消え去り、「このペースでは全問回答できないかも」という状況に追い込まれてしまった。

原因の一つは、頭の回転が自分の予想を上回って鈍化していたこと。

書きたいことは「もあっ」と頭の中にあるのだが、それを限られた時間でアウトプットする能力が明らかに鈍っていた。

そして、もう一つの原因は「手書き」である。

普段まったく手書きをする機会がなくなったとまでは言わない。

いや、ほぼ毎日、ちょこちょこっと何かを書いている。

だが、それはほとんどがメモ程度のもので、しかも、自分さえ読めればいいので殴り書きに走り書きときている。

つまり、人様に読んでもらえる程度の丁寧さで、原稿用紙数枚分の文字を、それなりのスピードで書くという行為とは、もう何十年もご無沙汰しているのである。

試験ということで肩に力が入りすぎていたこともあり、開始から20分ほどのところで腕が思うように動かせなくなってしまった。

衰え始めた脳みそで何とか文章を考え、答案用紙に書きつけようとしているのに、腕がなかなか言うことを聞いてくれない。

そんな状態が続き、自分のふがいなさに段々と腹が立ってきた。

腕の動きは書けば書くほどぎこちなくなり、ついにはブルブルと震え出す始末。

講座の中で、「○○は■■であるべき」という自分の信念と現実との間にギャップが生じると怒りの感情が芽生えると学んだが、まさにそうだ。

いま自分が経験している現実と、もっと速く書けるはずだ、もっとすらすらと答えられてしかるべきだという私の思いとのギャップは、試験終了時間が迫るにつれてますます広がっていく。

アンガーマネジメント講座の場でありながら、自分に対する怒りの感情を上手くコントロールできず、およそ一時間の間、四苦八苦し続けることになってしまった。

はあ、まだまだ修行が足らんなぁ。

試験の方は、よれよれのミミズが這ったような字になりながらも、どうにかこうにかすべての設問に回答することができた。

合否が判明するのは1週間後。

そのとき自分の「べき」と現実とのギャップに怒りを覚えないよう、今から鍛錬しておこう。

【追記】

上のように悪戦苦闘した試験ではあったが、後日無事に合格通知をいただいた。

「ずっと気になっているんですが、結果はどうなったんでしょうか」という問い合わせをいただいたので、ご参考まで。

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